部民制

古墳時代の中期頃、ヤマト政権は民衆を集団的に把握し、貢ぎ物や労力の提供を命づる支配方式を拡大していた。その際、各集団は、集団を所有する氏族の名や職能などによって何々部と名付けられた。このような支配方式は一般に部民制と呼ばれている。コシ地方の中で最もつよく部民制がおよんだのは、のちの越前地方と加賀地方である。この地方には、ヤマト政権の盟主であるオオキミ一族の名をつけた名代部や各種の職能的な部民ほか、四世紀以来の雄族である和に氏や六世紀以降に台頭する蘇我氏や阿倍氏の系列に属する部民が五から六世紀に数多く設定された。また、のちの越中地方や佐渡地方にも部民制が色こくおよんだ痕跡がある。越後地方には五世紀代に設定された部民の痕跡が乏しく、部民制の痕跡が乏しく、部民制がおよんだのは主に六世紀以降であると思われる。

貴腐ワイン

貴腐ワインは、白ワイン用のブドウに菌が果皮に感染することによって非常に糖度が高まり、芳香を持つようになった最高級甘口ワインです。貴腐とは、腐敗したように見える干しブドウのようになった外見からは想像できないような芳香と風味を持ったワインが醸造されることからつけられた名前で、貴腐化したブドウを使って造られた甘口の最高級ワインを貴腐ワインと言います。