郡司支配

大宝令の制定によって、全国は国、郡、里からなる三段階の地方行政区画にわけられた。その後、里が郷に改称され、郷のもとに里が置かれたが、その後に再末端の里が廃止され、地方行政区画はふたたび国、郡、里の三段階になった。こうした地方行政区画は、律令政府が民衆を掌握し、各種の租税や労役を円滑に徴収するために設定したものである。そのため、中央から国司が派遣され、在地の有力者が郡司や郷長に任命された。郡司には大領、少領、主政、主政、主帳の4ランクがあった。また、郡は管轄する郷の数によって大郡は16から20郷、上郡は12から15郷、中郡は8から11郷、下郡は4から7郷、小郡は2から3郷、に分けられ、任命される郡司のランクや人数に差が設けられていた。五郷の蒲原郡は下郡にあたり、大領一人、少領一人、主帳一人、三郷の沼垂郡は小郡にあたり、領一人、主帳一人が置かれることになっていた。

貴腐ワイン

貴腐ワインは、白ワイン用のブドウに菌が果皮に感染することによって非常に糖度が高まり、芳香を持つようになった最高級甘口ワインです。貴腐とは、腐敗したように見える干しブドウのようになった外見からは想像できないような芳香と風味を持ったワインが醸造されることからつけられた名前で、貴腐化したブドウを使って造られた甘口の最高級ワインを貴腐ワインと言います。