鮭 漁

的場遺跡などの大量の漁具の出土やその立地から、内水面の漁業がおこなわれていたと考えられている。網を使う漁は繊維を大量に使用し、舟などの大型の機材も必要であり、漁具の維持管理などからも、専門の漁師でなければできないと言われている。古代の鮭漁の具体的な方法を考えるとき、近年まで信濃川の河口に近い流域に行われていた方法が参考になる。6人から10人程度が一組となり、舟で網の一方を川の中央へ引いたのち、岸にあげて両端を引くという方法である。漁は秋、9月から12月の二ヶ月ほど毎日行う。稲刈りとそれに続く脱穀などの諸作業を行う時期とほとんど重複することになり、鮭漁に専従する必要がある。古代と近年まで漁具に変化がないことからみて、古代の漁法も類以した方法と考えられる。収穫した鮭は塩漬けや乾燥などの加工をする必要があり、一時期に集中して行わなければならず、漁とその加工には沢山の人手が必要である。

貴腐ワイン

貴腐ワインは、白ワイン用のブドウに菌が果皮に感染することによって非常に糖度が高まり、芳香を持つようになった最高級甘口ワインです。貴腐とは、腐敗したように見える干しブドウのようになった外見からは想像できないような芳香と風味を持ったワインが醸造されることからつけられた名前で、貴腐化したブドウを使って造られた甘口の最高級ワインを貴腐ワインと言います。