窯 業

遺跡から出土される土器の大半は須恵器と士師器に分けられる。須恵器は灰色の堅い焼き物で、本格的な窯により1000度以上の高温で焼く。これに対し士師器は肌色の素焼きの焼き物で、野焼きでも製作できた。歴史的には士師器が縄文土器、弥生土器の系統を引いた伝統的な焼き物であるのに対し須恵器は古墳時代の中期の五世紀ころに朝鮮半島から新しく伝わったものである。須恵器は我が国で始めて本格的な窯をもちいて生産された焼き物であり、技術的には画期的な内容をもっていた。越後における須恵器の始りは、奈良時代に入る直前の七世紀末ころ。それまで近畿地方や北陸地方西部で作られた須恵器が少量持ち込まれていた程度である。越後においては、須恵器は窯跡の分布から、おおよそ郡ごとで生産されたことが分かる。窯を粘土で築くことや燃料である大量の薪が必要なことから、須恵器の窯は丘陵地帯で行われた。越後平野は最適の場所であり、古代においても須恵器や鉄の生産地としては格好の場所であった。

貴腐ワイン

貴腐ワインは、白ワイン用のブドウに菌が果皮に感染することによって非常に糖度が高まり、芳香を持つようになった最高級甘口ワインです。貴腐とは、腐敗したように見える干しブドウのようになった外見からは想像できないような芳香と風味を持ったワインが醸造されることからつけられた名前で、貴腐化したブドウを使って造られた甘口の最高級ワインを貴腐ワインと言います。